新・物理入門 (駿台受験シリーズ)
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新・物理入門 (駿台受験シリーズ)
(山本 義隆) |
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価格:¥ 1,155(税込)
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【俺達の評価】 4.5点(5点満点) |
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【俺達はこんな参考書も買っている】 新・物理入門問題演習 (駿台受験シリーズ) |
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【俺達のコメント】 | |
01.
評価の大きく分かれている参考書。
いろんなところに、独自の考察と考え方が示されていて、読み物としては抜群に おもしろい。 ただしこれを受験で利用するのは、むずかしいと思う。 そもそも試験に出るところが書いてない。教科書→傍用問題集→入試問題集 このあたりまで到達してから読むと、いいかなと思う。 線積分や面積分まででてくるので、やはり受験の「本試験」向きではないし、 本格的なものを、大学へ行ってやったほうがいいだろうと思う。 おなじ著者の、新物理入門演習のほうがはるかに受験向き。 * 著者の時代性(全共闘議長)を差し引いても、出版当時は、斬新で驚いた受験生もいたのではと思う。いまの時点でこの本を読むと、重力の発見のような始まりはやや感動的だが、やはり効率的な受験勉強用とはいえない。 以下は理由。 1)つかわれる数学が高校3Cを超えている。説明はされてはいるが、丁寧なところとそうでないところがある。これは普通の受験生には苦痛だと思う。外積も説明されているが、不足。手で計算を追えと書いてあるが、数学が負担ではどうにもならないだろう。 新しい数学を勉強しながら、並行して物理をやっていくというのは、ふつうの受験生にはムリ。 むしろ、大学の本を読んだほうがいいのではないか。 2)たとえば媒質も変数であるというのはなるほどと思うが、じゃあドップラー効果の具体的な結果はどうなのか?答えが決まっているのでその後付ではないのかとか、 いろいろ考えさせる。 これを読むのであれば、各分野ごとの、大学初年用の物理の本を読んだほうがいいのではないか。あるいは、物理数学の本を早めに読んだほうがいいとも思う。受験期を突破して大学前に読むとかいいかなとも。 ただし、非常にできるひとは、読んでおいていいものかも。 私自身は、普通の能力しかない凡人。拾い読みだけで、アップアップ。 ともかく、二次本番での満点を目指した。 本番が近づくと、これだけのひとは、不安になると思うし、これ読んだひとは、時間がもったいなかったと思うかも。 読み物として時間があるときに読めばいいと思う。よい本であることは変わりませんよ、もちろん。いろんな意味で刺激的。 以上は、受験の実践という立場からのみ。 02. 内容の表現方法については賛否両論あるようですが「徹底的に思考する」…ところに重きを置いているので私は文句はないです。 微積分の小難しい表現も多いですが「数学という表現方法で自然現象をあらわしている」ことを留意しておき、式をみて何をあらわしているのかを自分なりに考えることが大事であると思います。 ただ偏らずに問題集と並行してやった方が良いです(やはり問題解く感覚が鈍るので…笑)。基本問題であろうと難問であろうと押さえるところは変わりませんし、この書で学んだ公式や問題や現象のバックグラウンドが頭に少しでも浮かべることがでればベストです。(再現性こそが自分のものになった証拠です) 受験物理だけの人にはおすすめしません(笑) 03. みなさん賛否両論ですが、現行のカリキュラムで学問に飢えている高校生にとっては、とってもおいしい「まんま」です。 もっと高校生が楽しめる物理の本があればいいけれどもあんまりないので、やっぱりこの本の存在価値はあると思う。 04. 受験生が安易に手を出すべき本でないことは事実です。 学力低下で嘗てのような問題を出題していては得点が All or noの極端な分布になってしまうであろう現在、 事実上「難問」と言うほどの問題を出題する大学は なくなっています。(理一後期も消滅) 難系あたりをがりがりやっていれば、まともに古典物理学に 触れずとも東大も含め満点近くを十分ねらえるでしょう。 しかし、大学受験期という多くの方が人生で最も真面目に勉学に 取り組む時期に、せめて、この『新・物理入門』やよく比較される 『理論物理への道標』程度の数式運用力をつけておかないと、 教養課程、あるいは専門に入ったときに悲しい思いをするのでは ないかと考えてしまうのも事実です。 高校範囲を逸脱していると言う指摘は嘘とまでは言えませんが、 多少的はずれという感を抱きます。ごく軽微な例外を除き、 この本ではあくまで「高校程度の微分積分」を使って、高校範囲の あるいは受験範囲の物理「のみ」を、良識ある物理屋がぎりぎり 妥協できる線までかみ砕いて説明した参考書、と言う印象を受けます。 類書の『理論物理への道標』は受験と全く関係ない題材も多いですが、 本書はあくまで「高校物理」、「受験物理」の参考書です。 その下で、ちゃんとものにすれば古典物理学の最低限の概念構築は 出来るように工夫されていますから、志の高い方であれば、入学後 すぐに、独学で量子力学・相対論の世界に入っていけることでしょう。 多少の数学的知識の補充だけですむ人間と、同じ題材について一から 概念の再構築をはからなければならぬ人の差は決して小さくありません。 あえて星4つとしたのはこれで概念構築した人が演習を積むのに、 適切な問題集が残念ながら私の知る限り存在しないことです。 良き師につけば、一般的に「受験範囲を超えている」と言われる オーソドックスな解き方の、実践的な使用場面が自然と分かるものですが 姉妹書の『問題演習』だけでそれを身につけるには、それなりのセンスが 要求されるかもしれません。結果、分かっているし、時間をかければ 解けるけど時間がかかりすぎる、という事態に陥る危険性もあり、 それが一番気がかりなところではあります。標準レベルの問題集も 一冊は当たっておいて、軽く解くべき問題の力の抜き方も一応は 馴染んでおくと良いかもしれません。 志の高い最難関大受験生で、物理に潤沢な時間を割く余裕があるならば、 「必ずしも受験勉強としては最短距離ではない」事をふまえた上で 是非ともチャレンジしていただきたいなと思います。 05. タイトルの通り、受験生にはあんまりおすすめは出来ません。なぜなら、この本の焦点と受験勉強の本来の焦点が一致していないからです。内容的には周知のように、微積分、ベクトル、微分方程式をふんだんに取り入れて物理学本来の数学的な厳密さを重視しています。そのため、高校から大学への橋渡し的な本としては十分すぎるくらいです。しかし、あくまで受験物理は微積分(とその他の数学)を使わないで問題が解けるように作られています。それに多くの数学を取り入れても、時間的(精神的?)な余裕の無さから、深い理解にはなかなか及ばないのではないでしょうか。多くの場合大学初年度の講義から、微積分、線形代数、ベクトル解析、常微分方程式などの物理数学を1年〜1年半かけてしますが、実際この程度の数学を自在に使えて初めて本書の内容が完全に理解できると思います。数学3C程度の数学で分かった気になろうと思えばいくらでもなれるでしょうが、それはただの自己満足以外の何物でもありません。高校には高校の、大学には大学の物理学があります。学問において背伸びすること自体はとても大切なことですが、受験という壁を乗り越えることで大事なことは無理に背伸びすることではないような気がします。個人的な意見になりますが、『物理のエッセンス』で根本的な理解を深めることをおすすめします。この問題集の著者の思想に「イメージで物理を考える」といった感じのものがあるようですが、この感覚が受験物理のみならず大学の物理にもかなり重要になります。大学の物理といってもただただ厳密に数式を書き並べているわけではありません。その数式の意味する現象を頭の中でイメージ出来なくてはいけないのです。そういう理由で、『新・物理入門』の高度な内容でよりも、他の易しい参考書で物理の基礎力を身につける方が一番大切だといえるのです。受験生本人にとっては以上の内容を理解することは難しいかもしれませんが、イメージ重視の受験物理も大事な通過点だと思って勉強してほしいと思います。 |
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